その他のめまい

脳梗塞や脳腫瘍、推骨脳底動脈循環不全によるめまい

体のバランスを司る小脳や脳幹が、腫瘍などで障害されると持続性で非回転性のめまいを起こすことがあり、脳梗塞や推骨脳底動脈循環不全、脳出血では非回転性のめまいか、回転性のめまいを起すことがあり、脳出血では突然起こる頭痛を伴うことが多く見られます。いずれの場合も手足の動きが悪い、しびれる、物が二重に見えるしゃべり難いなどの症状を同時に認めることがあります。時間がたつと症状が消えることがあり、大切なのは症状のある時に診察を受けることです。また全く症状が無くなると椎骨脳底動脈循環不全と考えられます。やはりCTや特にMRIなどの検査で病変を見つけて治療することが重要です。脳梗塞や椎骨脳底動脈循環不全ではアスピリンなどの抗血小板剤を予防のために使用します。

前庭神経炎

突然に一側の末梢前庭系が高度に傷害された場合で、強いめまい、平衡障害、嘔吐が起こります。必ずしも、神経の炎症とは限りません。
自発性の強いめまいがあり、嘔吐を伴いますが、聴力は正常で、耳鳴りもありません。

中枢性めまい

椎骨脳底動脈循環不全症

めまいは、血流不全を背景にしておこるので、一過性で数分以内の短時間のめまいが頻発します。
また、眼前暗黒感、下肢の脱力発作、平衡障害、といった、訴えを示すこともあります。
高齢者で、動脈硬化、高血圧、糖尿病などを、合併し、そのような症状を一過性に示すときは、VBIと診断しております。

小脳出血

回転性めまい、強い嘔吐、頭痛といった症状が主です。

小脳梗塞

小脳出血と類似していますが、重篤さが少ないのが特徴的です。
末梢性めまいとして、治療されていることもあります。

心因性めまい

心因性のめまいとは、心理的葛藤が根底にあって生じるめまい感です。成人、小児を問わず、対人関係(例えば学校、会社の対人関係)が原因となることが多く、睡眠不足や過労も引き金になりやすいです。パニック障害や過換気症候群である場合もあります。